【基礎下空洞】床下沈下の原因とは?適切な工法で安全を確保
基礎下空洞・床下沈下とは?疑われる時は適した工法で工事をしよう
床の不自然な傾きや凹みがある場合は、基礎下空洞・床下沈下が生じている可能性があります。放置をせずに業者に相談しましょう。業者であれば、適した工法で工事し、安全を確保できます。
こちらでは、基礎下空洞の原因について解説いたします。
基礎下空洞とは:床下沈下の主な原因
基礎下空洞の定義と発生メカニズム
基礎下空洞とは、建物の基礎の下に生じる空間のことです。この空洞は、地盤の変化や水の影響などによって形成されます。空洞が発生すると、建物の安定性に影響を与え、様々な問題を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
空洞の発生メカニズムは、主に以下の要因が考えられます。
地盤の圧密沈下
地盤に含まれる水分が抜けることで、土が圧縮され沈下します。
土壌の流出
雨水や地下水の影響で、細かい土粒子が流されることがあります。
地下水位の変動
地下水位が低下すると、土壌が収縮し空隙が生じます。
地盤の不均一な支持力
地盤の強度にばらつきがあると、部分的に沈下が進行します。
埋め戻し土の不適切な転圧
建設時の埋め戻し作業が不十分だと、後に沈下が起こります。
これらの要因が単独または複合的に作用し、基礎下に空洞を形成します。空洞の大きさや形状は、地盤条件や建物の構造によって異なります。
空洞の発生は、建物完成直後から徐々に進行する場合もあれば、突発的に起こることもあり様々です。そのため、定期的な点検と早期発見が重要となります。
基礎下空洞は、建物の安全性に直結する問題です。適切な対策を講じることで、建物の長寿命化と安全性の確保につながります。
空洞が引き起こす問題と危険性
基礎下空洞は、建物の安全性や快適性に深刻な影響を及ぼす可能性があります。主な問題と危険性は、以下のとおりです。
建物の不同沈下
空洞によって地盤が不均一に沈下すると、建物全体のバランスが崩れます。これにより、以下のような問題が現れる可能性があります。
- 壁や床のひび割れ
- ドアや窓の開閉不良
- 床の傾斜
構造的な損傷
不同沈下が進行すると、建物の構造自体にダメージを与えるおそれがあります。
- 柱や梁の変形
- 基礎のひび割れや破損
- 最悪の場合、建物の倒壊リスク
修繕費用の増大
空洞を放置すると問題が深刻化し、修繕にかかる費用が膨大になる可能性があります。
安全性への不安
住人や利用者にとって、建物の安全性に対する不安は大きなストレス要因となります。
これらの問題や危険性を考慮すると、基礎下空洞の早期発見と適切な対策が非常に重要であることがわかります。定期的な点検と専門家による診断を行い、問題が見つかった場合は迅速に対応することが求められるでしょう。まだ点検を受けたことがない方は、専門業者に相談してみてください。
基礎下空洞の早期発見:チェックポイントと診断方法
目視で確認できる兆候
基礎下空洞の存在を示す兆候は、建物の内外に現れることがあります。早期発見のために、以下のような兆候に注意を払うことが重要です。
屋内での兆候
- 床の不自然な傾きや凹み
- 壁や天井のひび割れ
- ドアや窓の開閉不良
- 床材のはがれや隙間の発生
- 床を歩いた際の違和感(ふわふわ感、軋み音など)
屋外での兆候
- 建物周辺の地盤沈下
- 基礎や外壁のひび割れ
- 雨樋の歪みや排水不良
- 玄関アプローチや駐車場の沈下
これらの兆候が見られる場合、基礎下に空洞が生じている可能性があります。特に、複数の兆候が同時に現れている場合は要注意です。
また、建物の経年変化や周辺環境の変化にも注目しましょう。例えば、近隣での大規模工事や地下水の変動、自然災害の影響などが空洞形成のきっかけとなることがあります。
定期的な点検を行い、少しでも異変を感じたら専門家に相談しましょう。早期発見・早期対策が、建物の安全性確保と修繕コストの抑制につながります。
専門家による調査と診断技術
基礎下空洞の正確な状況を把握するには、専門家による詳細な調査が不可欠です。現在では非破壊での調査が可能となり、建物を傷つけることなく空洞の存在や規模を特定できます。
主な調査方法は、以下のとおりです。
ボアホールカメラ調査
小径の穴を開け、カメラを挿入して空洞を直接観察します。
地中レーダー探査
電磁波を地中に送信し、その反射波から空洞を検出します。
表面波探査
表面を伝わる波の速度変化から、地盤の緩みや空洞を推定します。
これらの調査結果は3D画像や断面図などで視覚化され、空洞の位置や大きさを明確に把握できます。また、定期的な調査を行うことで、経年変化も追跡可能です。
専門家は、これらの調査結果を総合的に分析し、建物の構造や地盤条件も考慮しながら最適な対策工法を提案します。
このような専門的な調査・診断により、建物所有者は問題の深刻度を正確に理解し、適切な対策を講じることができます。早期発見・早期対応が大規模な被害を防ぐ鍵となるため、気になる方は調査を依頼しましょう。
基礎下の空洞を埋める一般的な工法
家の基礎の下に空洞ができてしまうと、建物が傾いたり、ひび割れが発生する原因になります。この空洞を埋めるには、いくつかの工法があります。このセクションでは基礎下の空洞を埋める目的で用いられる一般的な工法をご紹介します。
薬液注入工法
空洞に特別な樹脂を注入し、固めて埋める方法です。小さな空洞から大きな空洞まで対応でき、比較的短期間で施工できます。
ジャッキアップ工法
ジャッキを使って建物を少し持ち上げ、薬液注入によって空洞を埋め戻す方法です。ジャッキアップ自体が補強材となることもありますが、その場合、大きな建物がある土地には向いていません。
基礎下の空洞を埋める工法は薬液を注入するのが一般的ですが、どのような素材を使うのか、などは選択肢があります。最適な工法については、ぜひ、株式会社太心工業にご相談ください。
施工後のメンテナンスと経過観察
基礎下空洞の補修工事が完了した後も、定期的なメンテナンスと経過観察が重要です。これにより、補修箇所の状態を確認し、新たな問題の早期発見につながります。
具体的なメンテナンスと経過観察の手順は以下のとおりです。
定期点検の実施
- 3ヶ月後、6ヶ月後、1年後に専門家による点検を行います。
- その後も年1回程度の定期点検を継続します。
目視確認
- 壁や床のひび割れ、隙間の有無を確認します。
- ドアや窓の開閉具合をチェックします。
計測
- 必要に応じて、沈下量や傾きの再計測を行います。
- 前回の計測結果と比較し、変化がないか確認します。
記録管理
- 点検結果や気づいた点を記録し、経過を追跡します。
- 写真撮影も行い、視覚的な記録も残します。
専門家への相談
- 気になる変化があれば、すぐに施工業者や専門家に相談します。
また、施工箇所周辺の環境管理も重要です。排水設備の点検や植栽の管理など、地盤に影響を与える要因にも注意を払いましょう。
定期的なメンテナンスと経過観察により、補修工事の効果を長期的に維持し、建物の安全性と快適性を確保できます。問題の再発や新たな異常の早期発見にもつながるため、継続的な取り組みが大切です。
基礎下空洞・床下沈下が不安な方は株式会社太心工業へ
基礎下空洞・床下沈下は、地盤の圧密沈下や土壌の流出など、様々な要因によって生じます。空洞は徐々に進行することもあれば、突発的に発生する場合もあるため、定期的な点検と早期発見を心がけましょう。
基礎下空洞・床下沈下を放置すると、建物の不同沈下や構造的な損傷といったあらゆる問題が生じてしまうため注意が必要です。
点検・調査は、簡易的なものであればご自身でもできます。床の不自然な傾きや凹み、基礎や外壁のひび割れなどがある場合は、基礎下空洞・床下沈下が疑われるでしょう。正確に判断したい場合は、専門家に調査を依頼する必要があります。専門家であれば、専用の機材を用いて的確に状態を把握し報告してくれます。
地盤の調査・沈下や傾きの修正工事は、株式会社太心工業にお任せください。住宅の地盤を調査し、問題があれば適切な工法で工事いたします。お客様一人ひとりのご要望に寄り添う会社です。ご依頼の際は、気軽に何でもお申しつけください。
適切な工法で基礎下空洞の工事を依頼するなら株式会社太心工業
社名 | 株式会社太心工業 |
事業内容 | ・地盤補強工事 ・沈下修正工事 ー耐圧板工事 ーアンダーピニング工事 ー樹脂注入との併用工事 ーサイドピニング工事 ー空洞充填工事(セメント・ミルク注入) ー地盤補強工事 ・造成工事 ・一般土木工事 |
所在地 | 【本社】 〒815-0037 福岡県福岡市南区玉川町16-13 レイクス高宮103号 【熊本支店】 〒860-0826 熊本県熊本市南区平田1丁目14-19 |
TEL | 090-5723-5188 |
設立年月日 | 2021年5月25日 |
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